各種損害賠償
はじめに
例えば交通事故に遭ってしまったら、加害者に対して怪我の治療費や慰謝料を請求するでしょう。
また、配偶者が不貞をした場合、受けた精神的苦痛を慰謝料として配偶者や不貞相手に対して請求したいと思うこともあるでしょう。
このように、万が一何らかのトラブルに巻き込まれてしまった場合、その解決の方法として、自分が被った財産的な損害や精神的な苦痛を「損害賠償」として相手方に請求することが考えられます。
先に挙げた交通事故や男女問題に係る損害賠償請求が、典型例ですが、これら以外にも、日々の生活の中で、大なり小なり、損害賠償に発展する問題は存在します。
どんなに気を付けて生活をしていても、また、たとえ自分自身に非がなくとも、ある日突然、損害賠償を請求する立場、又は、損害賠償を請求される立場になり得るのです。
次のようなことでお困りではないですか?
- 子どもが自転車で高齢者と接触事故を起こし、大きなけがを負わせしまった。治療費の他に高額な慰謝料を請求されてしまい、どうしたら良いかわからない。
- 子どもがスポーツの習い事中に怪我をしたため、スポーツクラブに対して損害賠償を請求したい。
- 子どもが学校でいじめに遭い、部屋に引きこもり、不登校となった。謝罪の言葉だけでは納得できないので、いじめの加害者やその親、学校に損害賠償を請求したい。
- 冬山でスノーボードをしていた際、他のスノーボーダーに激突され、怪我を負ってしまった。相手方に治療費・通院費のほか、慰謝料や休職に伴う減収分も補償してもらいたい。
- 職場でパワハラ・セクハラに遭い、精神的に追い詰められて退職してしまった。加害者本人または会社側に精神的苦痛としての慰謝料のほか、次の仕事が決まるまでの給与相当額を請求したい。
- 犬の散歩中に、ほかの家の犬と喧嘩をしてしまった。自分の犬が相手の犬に噛まれて怪我を負ってしまったので、治療費と慰謝料を請求したい。
- 飲み屋で酔っ払いに絡まれ、殴られて怪我をした。酒に酔っていた加害者側は「記憶がない」の一点張りで埒が明かず、治療費も払ってもらえない。
- 車を修理に出したら、修理業者が誤って車を損傷させてしまった。修理歴のある車は事故車扱いとなり市場価値も下がってしまうので、価値の減少分を賠償してほしい。
弁護士に依頼するメリット
妥当な金額で交渉を一任できます
「損害賠償を請求したい」という場合、被害者意識もあり、どうしても感情的になり易く、高額な慰謝料を請求したくなるかもしれません。
しかし、あまりにも過去の裁判例とかけ離れ、認められる余地がない額を請求すると、紛争が長期化したり、相手方の反感を買ってしまい、話が余計に拗れたりするなどのリスクも生じ得ます。
そのため、まずは法的に妥当で、かつ、仮に裁判に発展したとしても認められる可能性の高い、最も高額な金額を算出することが重要です。
この点、損害賠償請求事件を得意とする弁護士であれば、相場より高額な金額で解決できる可能性もあります。
加えて、支払意思のない相手方との交渉が膠着状態に陥った場合でも、弁護士に委任することによって、事態が進展するケースもよく見受けられます。
反対に、「損害賠償を請求された」立場に立って言えば、損害賠償は、被害を受けた側の主張が無制限に認められるわけではありません。
法的な根拠のない金額を支払う必要はありません。
もっとも、法律の知識がなければ、効果的な反論ができず、被害者側の言い値で押し通されるという事態にもなりかねません。
この点、弁護士であれば、それぞれの事情を熟慮し、適正な価額を算出し、過失相殺や減額交渉、示談交渉の代理人を一任することができます。
ストレスから解放されます
損害賠償請求にも、消滅時効は存在します。
損害賠償は、記憶が鮮明で証拠が揃っているうちに、なるべく早い段階で請求するに越したことはありません。
しかし、そうはいっても、突然思ってもいないトラブルに見舞われ、怪我や心の傷が癒えていない大変な時期に、さらに相手方に損害賠償を請求するというのは、大きな身体的・精神的苦痛を伴う作業となるでしょう。
また、損害賠償を請求された場合も、相手との交渉は気が重く、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
この点、弁護士に依頼すれば、相手方と直接対峙しなければならないというストレス・ 精神的な苦痛から解放されます。
これは、弁護士に代理人を依頼する最も大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
解決事例
ケース1大学教授から度重なるセクハラを受けたとして、教授と大学に対して損害賠償を請求したケース
ご相談の概要
依頼者は、大学在学時、師事していた教授から、大学構内で幾度にもわたりセクシャルハラスメントを受け、心理的トラウマを抱えることとなり、ご相談を頂きました。
解決に向けた活動
教授個人と大学に対し、セクハラに基づく損害賠償(慰謝料)を請求しました。
大学側は比較的柔軟路線でしたが、教授はセクハラ(意に反する性的接触)であることについて反論しました。
三者間での折衝を重ね、最終的には損害賠償として合計170万円の支払いを受ける内容で示談となりました。
解決のポイント
各種ハラスメントは客観的な証拠が残りにくく、請求が認められにくいのですが、本件では、全てではないものの、依頼者が訴えていた教授による性的な言動や身体的接触のいくつかは争いがなかったことから、損害賠償を受ける形で決着しました。
ケース2フットサルプレー中に対戦相手と接触して負傷したことから、接触してきた相手方に対して損害賠償を請求したケース
ご相談の概要
フットサルプレー中、依頼者がパスを受けところ、相手方がボールを奪おうと激突してきたため、依頼者は半月板損傷等の重傷を負いました。
治療費もかかり、仕事も一定期間休まなくてはいけなくなり、収入が減少したことから、ご相談を頂きました。
解決に向けた活動
最初に相手方の特定作業を行い、特定できたことから、相手方に対して損害賠償を請求しました。
損害の内容(項目)や根拠資料を示したところ、相手方は謝罪を兼ねて一定範囲であれば賠償するとの意思を示したため、こちらから示談のための金額を提示し、その金額で示談となりました。
解決のポイント
フットサルは一定程度プレーヤー同士が接触することが予想されるスポーツであり、その中での損害賠償という難しい問題でしたが、相手方から賠償という形でお詫びすることはやぶさかでないとの意思が示されたため、示談で決着しました。
まずはご相談ください
損害賠償請求は、請求する側・される側のいずれの立場においても、非常に労力、ストレスがかかる問題です。
思わぬトラブルに巻き込まれ、損害賠償請求の当事者となった方は、時効が過ぎてしまう前に、なるべく早い段階で弁護士にご相談ください。
損害賠償請求事件に詳しい弁護士がお手伝いさせて頂くことにより、精神的な支えとなれば幸いです。
また、弁護士が介入することで、相手方とのやり取りや各種手続きなどのストレスから解放されます。
さらに、当事者同士では解決することができなかった難しい事案も、早期解決や満足のいく内容での解決につながる可能性が高くなります。
京浜蒲田法律事務所では、これまでに数多くの損害賠償請求事件を取り扱っており、幅広い分野での豊富な解決実績を有しております。
「こんなこと聞いていいのかな」などと気にすることなく、まずはお気軽にご相談ください。
弁護士費用
・以下は全て税込表記です。着手金及び成功報酬金は、事案の複雑性、緊急性、難易度、事務処理量等によって増減額することがあります。
・出張(外出して執務を行うこと)や出廷(期日等のために裁判所に出頭すること)の場合、日当表に基づく日当が発生します。
・以下の費用とは別に、諸々の実費(諸経費)を予め頂戴します(書面作成税込み1万1000円、それ以外3万3000円~)。不足が生じる場合、別途ご精算が必要となります。
交渉
着手金
24万2000円~
委任事務の分量、事案の難易度等によって具体的な着手金の額を決定します。
成功報酬
27万5000円+経済的利益の11%
被請求者の場合、相手方の請求金額の減額分が経済的利益となります。
調停
着手金
33万円~
交渉から継続してご依頼を受ける場合、着手金として11万円~16万5000円が追加となります。
成功報酬
33万円+経済的利益の11%
訴訟
着手金
44万円~
交渉・調停から継続してご依頼を受ける場合、着手金として11万円~22万円が追加となります。
成功報酬
44万円+経済的利益の11%
上級審・抗告審
着手金(上級審から受任)
33万円~
上訴理由書の内容、予想される上訴審の期日の回数等によって具体的な金額を決定します。
成功報酬
33万円~+経済的利益の11%
着手金(原審から継続して受任)
22万円~
上訴理由書の内容、予想される上訴審の期日の回数等によって具体的な金額を決定します。
成功報酬
原審と同じ
保全事件
債務者審尋又は口頭弁論を要しない場合(仮差押事件等)
着手金
16万5000円~
申立ての趣旨・理由等によって具体的な金額を決定します。
成功報酬
16万5000円~
弁護士費用とは別に、担保金のご用意が必要となることがあります。
債務者審尋又は口頭弁論を要する場合(仮地位の定める仮処分、DV保護命令申立事件等)
着手金
33万円~
申立ての趣旨・理由等によって具体的な金額を決定します。
成功報酬
22万円~
経済的利益を獲得した場合、その11%も成功報酬となります。
執行事件
着手金
11万円
成功報酬
回収額の16.5%~22%
執行事件1事件当たり
書面作成
内容証明郵便等の書面(1通)を作成するプランです。
弁護士名義とするか本人名義とするかは、協議の上決定します。
手数料
3万3000円~5万5000円
作成予定の書面の分量等によって具体的な金額を決定します。
交渉・調停サポート
ご本人で交渉や調停を行いつつ、メール・電話等により弁護士が進め方や方針等をバックアップするプランです。
手数料
5万5000円/4ヶ月
・契約期間は4か月間。1か月延長ごとに1万6500円が追加となります。
・メールによるご相談は原則無制限、電話によるご相談は月に合計1時間が上限となります。超過した場合、1時間の範囲で1万円が追加となります。
・サポートプランに書面作成は含まれません。但し、調停サポートの場合、申立書の作成はプランに含まれます。
不当請求
交際相手、ストーカー等トラブルの相手方からの連絡を絶つため、一定期間窓口を弁護士に代えるサービスです。
手数料
3万3000円
弁護士から架電(1回)をするプランです。
着手金
22万円~
代理人として介入するプランです。
成功報酬
22万円~
債権回収
交渉
着手金
5万5000円~11万円
債権額・個数、債権発生原因の争いの有無等によって具体的な金額を決定します。
「債権回収」プランでのご案内が難しい場合、「一般事件」でのご案内となります。
成功報酬
経済的利益の22%~
保全 支払督促・訴訟
着手金
16万5000円~33万円
債権額・個数、債権発生原因の争いの有無等によって具体的な金額を決定します。
成功報酬
経済的利益の22%~
強制執行
着手金
5万5000円~11万円
成功報酬
経済的利益の22%~
個人向け顧問弁護士
顧問料
月額1万1000円~