借金があれば限定承認!…でいいの?
相続人は借金も相続する 相続が発生した場合、相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継するものとされています。 すなわち、被相続人が不動産や銀行預金などのプラスの遺産を残した場合は、それを相続することになりますが、その反面、借金などのマイナスの遺産を残した場合も相続することになります。 プラスの遺産よりもマイナスの遺産の方が多い場合は、相続することにより相...
遺留分侵害額請求の調停・訴訟
遺留分侵害額請求審判は存在する? 遺留分侵害額請求は、裁判手続きによらなければならないわけではなく、遺留分を侵害された人が、自分自身で、遺留分を侵害している人に対して請求することもできます。 自分自身での交渉では埒が明かない場合は、裁判所の手続を検討することになります。 遺留分侵害額請求に関する裁判所での手続き方法は、次の二つがあります。 1、遺留分侵害額請求調停 2、遺留分侵害...
特別受益を受けた財産も遺留分の対象となる?
特別受益につき遺留分侵害額請求を検討すべき事例 結論からいって、特別受益を受けた財産も遺留分の対象となります。 特別受益とは、相続人が、被相続人から、遺贈を受け、又は婚姻若しくは養子縁組のため若しくは生計の資本として贈与を受けた場合のことです。 そして、相続人に対する贈与(婚姻若しくは養子縁組のため又は生計の資本として受けた贈与に限る)は、相続開始前の十年間にした...
遺留分の放棄について
1、遺留分の放棄とは 遺留分の放棄とは、被相続人(遺言者)の生前又は死後に、遺留分権利者が権利を放棄することです(民法1049条)。 一般的には、被相続人が生存している間に、被相続人から遺留分権利者に対して、一定の代償を行う見返りとして、遺留分を放棄してもらうという形が取られます。 例えば、被相続人が会社を経営しており、長男に会社を継がせるために、資産の多くを長男に相...
遺留分侵害額請求の流れ
遺留分侵害額請求の流れをより細かく確認しましょう。 遺留分侵害額請求を行うに当たっては、 1、相続人は誰なのか。 2、相続財産はどの程度あるのか。 3、具体的な遺留分侵害額。 この三点を確認する必要があります。 1、相続人の調査と確定 遺留分の割合は、相続人を確定したうえで、法定相続分に応じて、算出します。 そのため、個別の遺留分の割合を知るためには、相続人...